
帯状疱疹後神経痛
帯状疱疹後神経痛
帯状疱疹後神経痛(PHN)の鍼灸治療方法
帯状疱疹後神経痛(PHN)は、帯状疱疹の発疹が治癒した後も神経に痛みが残る状態です。この痛みは、神経が損傷を受けたことによって生じ、焼けるような痛み、チクチクした痛み、刺すような痛みが特徴的です。特に高齢者や免疫力が低下している人に多く見られます。鍼灸治療は、神経痛の軽減や回復をサポートするために役立ちます。
🔹 鍼灸治療の基本方針
帯状疱疹後神経痛の治療では、以下のアプローチが重要です。
1. 神経の再生を促進 → 鍼灸で神経の働きを回復し、痛みを和らげます。
2. 血行の改善 → 血流を促進し、患部の回復を助けます。
3. 気の流れを整える → 神経の回復を促すため、エネルギーのバランスを整えます。
4. 痛みの軽減 → 痛みを和らげ、生活の質を向上させます。
🔹 鍼治療のアプローチ
① 神経の再生と回復を促すツボ
• 肩井(けんせい)(肩の最も高い点)
→ 神経の回復を助け、肩や背中の痛みを軽減
• 合谷(ごうこく)(手の親指と人差し指の間)
→ 疼痛を和らげ、全身の気の流れを整える
• 太衝(たいしょう)(足の甲、親指と人差し指の間)
→ 神経痛を和らげ、体のバランスを調整
• 風池(ふうち)(後頭部、髪の生え際)
→ 神経の働きを高め、痛みを緩和する
② 血行を促進し、痛みを軽減するツボ
• 三陰交(さんいんこう)(内くるぶしの上)
→ 血行を改善し、体全体の痛みを和らげる
• 大椎(だいつい)(首の付け根)
→ 血流を促進し、体全体の回復を助ける
• 承山(しょうざん)(ふくらはぎの中央)
→ 血行を促進し、神経の緊張を緩和
③ 神経をリラックスさせるツボ
• 神門(しんもん)(手首の内側)
→ 精神的な疲れを癒し、痛みを和らげる
• 百会(ひゃくえ)(頭頂部)
→ 精神的な安定をもたらし、痛みを軽減する
• 内関(ないかん)(手首の内側、二本の筋の間)
→ 交感神経の興奮を抑え、リラックス効果を得る
🔹 灸治療のアプローチ
🔥 お灸の温熱効果により、血流を改善し、神経の痛みを和らげることができます。
• 三陰交(さんいんこう)(内くるぶしの上)
→ 血行促進、痛みの軽減
• 大椎(だいつい)(首の付け根)
→ 体力回復、全身の血行を促進
• 承山(しょうざん)(ふくらはぎの中央)
→ 血行を改善し、脚部の神経痛を軽減
• 腎兪(じんゆ)(腰の背中側、背骨から指1本分外側)
→ 神経の回復を促進、免疫力を高める
🔹 日常生活でのセルフケア
1. 適切な休息と睡眠
→ 神経の回復を促すため、十分な睡眠をとり、体を休めることが重要です。
2. 温熱療法(温湿布やお風呂)
→ 温かいお湯に浸かることで血流が改善し、神経の痛みを和らげます。
3. ストレス管理
→ ストレスが痛みを悪化させることがあるため、リラクゼーション法(深呼吸や瞑想)を取り入れると効果的です。
4. 軽い運動
→ 血行を促進し、神経の回復をサポートします。無理をせず、少しずつ体を動かしましょう。
🔹 まとめ
帯状疱疹後神経痛(PHN)の鍼灸治療は、神経の再生や血流の改善を目指し、痛みの軽減をサポートします。
鍼やお灸を使った治療で、神経の働きを調整し、痛みを和らげることができます。
また、生活習慣の見直しやストレス管理も重要な要素です。鍼灸治療と合わせて、医師の指導に従いながら適切に進めることが効果的です。
治療時間:一回鍼灸治療時間は30分から60分
初診料: 3,000円
料金:一回鍼灸治療4,500円から9,000円