症例の紹介

症例の紹介

動眼神経麻痺

動眼神経麻痺

 

動眼神経麻痺に対する鍼灸治療
 動眼神経麻痺(Oculomotor nerve palsy)は、目の運動を司る動眼神経が損傷または圧迫されることにより、目の動きや瞳孔の反応に障害が生じる状態です。典型的な症状には、まぶたが垂れ下がる(眼瞼下垂)、目の向きが正常でなくなる(斜視)、瞳孔が広がったままになるなどがあります。

 

 鍼灸治療は、神経回復、血行促進、筋肉のリラクゼーションを促し、目の機能を改善するために有効です。

 

鍼灸治療の目的
1. 動眼神経の回復と血行改善
2. 目の筋肉のリラクゼーションと機能回復
3. 眼瞼下垂や斜視の改善
4. 目の疲れや不快感の軽減
5. 自律神経の調整とストレス軽減

主要な鍼灸治療のアプローチ
1. 経穴(ツボ)の選択
🔹 目の筋肉の機能回復とリラクゼーション
• 迎香(げいこう)(大腸経):目の周囲の血行を改善し、目の筋肉をリラックスさせる
• 晴明(せいめい)(膀胱経):眼の周りの筋肉を緩め、瞳孔の反応を改善
• 四白(しはく)(胃経):目の下にあるツボで、目の筋肉の緊張をほぐし、視力改善を促す
• 太陽(たいよう)(膀胱経):眼周囲の筋肉をリラックスさせ、目の運動を改善
• 攅竹(さんちく)(膀胱経):目の周囲の筋肉を整え、目の動きをスムーズにする
🔹 目の神経機能の回復
• 百会(ひゃくえ)(督脈):神経機能を全般的にサポートし、動眼神経の回復を助ける
• 風池(ふうち)(胆経):目の動きと神経の活性化を助ける
• 印堂(いんどう)(督脈):目と神経の回復を促進し、視力や動眼神経の働きを改善
• 太衝(たいしょう)(肝経):神経の働きを整え、視覚の回復をサポート
🔹 自律神経の調整と目の疲れの軽減
• 神門(しんもん)(心経):自律神経のバランスを整え、目の疲れを軽減
• 労宮(ろうきゅう)(心経):リラックス作用を高め、目の周囲の筋肉の緊張を緩和
• 合谷(ごうこく)(大腸経):全身の血流改善を助け、目の回復をサポート

2. 鍼の施術方法
• 置鍼(ちしん): ツボに鍼を刺して、血流や神経機能を改善します。特に目周りのツボを使って神経の回復を促進します。
• 電気鍼(でんきしん): 低周波電気鍼を使って、目の筋肉や神経を活性化し、機能回復をサポートします。動眼神経の回復に役立つ場合があります。
• 浅鍼(せんしん): 鍼を浅く刺して、リラックス効果を高め、目の周りの筋肉の緊張を緩和します。
• 頭皮鍼(とうひしん): 頭部にある神経を刺激して、視覚神経や動眼神経の回復を促進します。

3. 灸治療
• 温灸(おんきゅう): 目周辺に温灸を行うことで、血流を改善し、筋肉の緊張を緩和します。目の疲れや痛みを軽減し、神経の回復を助けます。
• 知熱灸(ちねつきゅう): 軽い熱刺激で目の周りの筋肉の緊張をほぐし、神経の働きを改善します。

4. 生活習慣とセルフケア
• 目の休憩と温湿布: 長時間のパソコン作業や読書など、目を酷使しないように定期的に休憩を取ることが重要です。温湿布で目を温めることで血行が改善され、回復を助けます。
• 目のストレッチ: 目を左右、上下に動かすストレッチを行い、目の筋肉をリラックスさせることが有効です。
• 生活リズムの改善: 睡眠不足や過労は、動眼神経麻痺の症状を悪化させることがあります。十分な睡眠を確保し、疲れを取ることが重要です。
• ストレス管理: ストレスは自律神経の乱れを引き起こし、目の症状に影響を与えることがあります。瞑想や深呼吸でストレスを軽減することが効果的です。

まとめ
 動眼神経麻痺に対する鍼灸治療は、目の神経機能回復、筋肉のリラックス、血流改善を目的に行われます。特に、目の周囲の筋肉の緊張を緩和し、神経の回復を促進するためのツボを刺激します。また、目の疲れを軽減し、ストレスや自律神経の調整も大切な治療要素です。生活習慣を見直し、適切なセルフケアを取り入れることで、症状の改善が期待できます。

 

治療時間:一回鍼灸治療時間は30分から60分

初診料: 3,000円
料金: 一回鍼灸治療4,500円から9,000円