
過眠症
過眠症
過眠症に対する鍼灸治療
過眠症(ナルコレプシー・特発性過眠症・反復性過眠症など)は、日中の強い眠気や過度の睡眠が特徴の疾患です。原因として、自律神経の乱れ、脳の覚醒系機能低下、ストレス、ホルモンバランスの異常などが考えられます。西洋医学では、薬物療法(モダフィニル、メチルフェニデートなど)が主に用いられますが、鍼灸は補助療法として、脳の覚醒機能向上や自律神経の調整に役立ちます。
鍼灸治療の目的
1. 脳の覚醒機能を活性化し、日中の眠気を軽減
2. 自律神経の調整(交感神経と副交感神経のバランスを整える)
3. ホルモンバランスを調整し、睡眠の質を改善
4. 血流を促進し、脳の酸素供給を向上
主要な鍼灸治療のアプローチ
1. 経穴(ツボ)の選択
🔹 覚醒機能の活性化
• 百会(ひゃくえ)(督脈):脳の覚醒レベルを上げ、意識をはっきりさせる
• 四神聡(ししんそう)(奇穴):集中力向上、眠気防止
• 風池(ふうち)(胆経):脳の血流を促進し、目覚めを良くする
🔹 自律神経の調整(交感神経と副交感神経のバランスを整える)
• 内関(ないかん)(心包経):自律神経を調整し、覚醒とリラックスのバランスを取る
• 神門(しんもん)(心経):ストレス緩和、精神安定
• 太衝(たいしょう)(肝経):気の巡りを整え、エネルギーを高める
🔹 ホルモンバランスの調整(睡眠の質を改善)
• 三陰交(さんいんこう)(脾経):ホルモンバランスを整え、良質な睡眠を促進
• 腎兪(じんゆ)(膀胱経):腎のエネルギーを補い、慢性的な疲労を改善
🔹 血流促進・脳の酸素供給向上
• 足三里(あしさんり)(胃経):全身の血流を促し、疲労回復
• 合谷(ごうこく)(大腸経):気血の巡りを改善し、脳の活性化をサポート
2. 鍼の施術方法
• 置鍼(ちしん): ツボに鍼を刺して10〜20分置き、血流と神経機能を調整
• 電気鍼(でんきしん): 低周波刺激で脳の覚醒機能を向上
• 頭皮鍼(とうひしん): 頭部のツボを刺激し、脳機能を活性化
3. 灸治療
• 温灸(おんきゅう): 背中や腹部を温め、自律神経のバランスを整える
• 知熱灸(ちねつきゅう): 血流を改善し、エネルギーを高める
4. 生活習慣のアドバイス
• 日光を浴びる(朝起きたら太陽光を浴びる) → メラトニン分泌を調整し、睡眠リズムを整える
• 適度な運動(ウォーキング・ストレッチ) → 覚醒を促し、エネルギーを高める
• 食生活の改善(たんぱく質・鉄・ビタミンB群を摂取)
o 推奨食品: 魚・卵・ナッツ・豆類(神経伝達物質の生成をサポート)
• カフェインや刺激物の摂取を控える → 夜間の睡眠の質を低下させないため
まとめ
過眠症に対する鍼灸治療は、脳の覚醒機能を活性化し、自律神経やホルモンバランスを整えることを目的に行います。頭部や自律神経に関係するツボを刺激することで、日中の眠気を軽減し、生活リズムを改善することが期待できます。適切な生活習慣と併用しながら、継続的な治療を行うことが重要です。
治療時間:一回鍼灸治療時間は30分から60分
初診料: 3,000円
料金:一回鍼灸治療4,500円から9,000円