
うつ病
うつ病
うつ病の鍼灸治療は、心身のバランスを整え、症状の緩和や回復を促進することを目的とします。うつ病の原因や症状は個々に異なりますが、主に以下のようなアプローチが用いられます。
1. 鍼灸治療の目的
• 自律神経の調整:交感神経と副交感神経のバランスを整える。
• 気血の巡りの改善:血流を促進し、エネルギー(気)の流れを回復。
• 精神安定:不安やストレスを軽減し、リラクゼーション効果を高める。
• 睡眠の改善:不眠や浅い睡眠を改善。
• 身体症状の緩和:頭痛、倦怠感、消化器症状など、うつ病に関連する身体的不調を軽減。
2. 主な適応経穴
(1) 精神的症状へのアプローチ
• 百会(ひゃくえ):頭頂部に位置し、精神安定や気分の向上に効果的。
• 印堂(いんどう):眉間に位置し、心を落ち着けるリラクゼーション効果。
• 神門(しんもん):心を安定させ、不安やストレスを軽減。
• 内関(ないかん):胸のつかえ感やストレス、不眠の改善。
(2) 身体症状(疲労、倦怠感、頭痛)へのアプローチ
• 足三里(あしさんり):全身の気血を補い、疲労感を改善。
• 三陰交(さんいんこう):自律神経を整え、内臓機能を改善。
• 肝兪(かんゆ):感情の調整や肝機能のサポート。
• 脾兪(ひゆ):倦怠感や消化器症状に効果。
(3) 自律神経失調の改善
• 大椎(だいつい):自律神経を整え、免疫力を向上。
• 天枢(てんすう):消化機能の改善をサポート。
• 太衝(たいしょう):ストレス緩和と気の流れを整える。
3. 治療方法
(1) 鍼治療
• 軽刺激から始める:特に初めての患者には、リラックスを重視し、穏やかな刺激で施術。
• 電気鍼(必要に応じて):低周波鍼通電療法を利用し、気血の流れを促進。
(2) 灸治療
• 温灸を取り入れることで、リラクゼーションと血流改善を目指す。
• 経穴:足三里、三陰交、関元(かんげん)などに温熱療法を施す。
(3) 経絡治療
• 患者の症状に基づき、主要な経絡(心包経、肝経など)を中心に調整を行う。
(4) 耳鍼
• 耳のツボ(神門、心、肝など)を刺激して、ストレスや不安の軽減を図る。
4. 治療頻度と期間
• 初期(症状が強い場合):週2~3回の治療を推奨。
• 中期(症状の緩和後):週1回に頻度を減らし、継続的なサポートを行う。
• 長期(メンテナンス):月1~2回の治療で再発予防。
5. 注意点
1. 医療機関との連携
うつ病は医療機関での治療(薬物療法やカウンセリング)が基本です。鍼灸は補助的役割として行い、主治医と連携してください。
2. 過剰な刺激を避ける
過敏な患者に対しては、鍼の刺激を弱め、リラックスを優先します。
3. 急性症状の場合は注意
自殺念慮が強い場合や急性症状が見られる場合は、鍼灸ではなく緊急の医療介入が必要です。
6. 補助的なアドバイス
• リラクゼーション法:深呼吸や瞑想などを取り入れ、心身の緊張をほぐす。
• 適度な運動:ウォーキングやストレッチなど軽い運動を提案。
• 栄養管理:バランスの取れた食事を心がける。
• 日光浴:太陽光を浴びることで、セロトニンの分泌を促進。
まとめ
うつ病に対する鍼灸治療は、症状の緩和や自律神経の調整に有効です。患者の状態を詳細に把握し、心身両面でサポートできる治療計画を立てることが重要です。また、医療機関との連携を密にし、総合的な治療を目指しましょう。
治療時間:一回鍼灸治療時間は30分から60分
初診料: 3,000円
料金:一回鍼灸治療4,500円から9,000円