
ホルネル症候群
ホルネル症候群
ホルネル症候群(Horner's syndrome)は、交感神経系の障害によって引き起こされる症候群で、片側性の眼瞼下垂(がんけんかすい)、縮瞳(しゅくどう)、顔面の発汗低下または欠如を特徴とします。この症候群の原因は、交感神経経路のどこかでの損傷や圧迫(例:頸部の腫瘍、脊髄損傷、内頸動脈の異常など)によるものです。
鍼灸治療の可能性
ホルネル症候群そのものを直接治療することは難しいですが、鍼灸治療は次の目的で用いられることがあります:
1. 原因疾患の症状緩和(ストレス緩和や循環改善)
2. 交感神経と副交感神経のバランス調整
3. 局所症状のサポート(眼瞼下垂や血流改善)
鍼灸治療のアプローチ
1. 主要なツボ
以下のツボがよく使われます。
• 神経系調整のツボ
o 百会(ひゃくえ):頭頂部にあり、全身のエネルギーバランスを整えます。
o 風池(ふうち):後頸部にあり、交感神経系を調整します。
o 天柱(てんちゅう):頸部の血流を促進し、神経機能を支えます。
• 目や顔面の調整
o 攅竹(さんちく):眉毛の内側端で、目の疲れや機能改善に用います。
o 太陽(たいよう):側頭部に位置し、顔面の血流を促進します。
• 全身調整のツボ
o 合谷(ごうこく):手の甲にあり、自律神経や顔面部の調整に効果的です。
o 足三里(あしさんり):胃腸機能を助け、全身の免疫と循環を高めます。
2. 具体的な治療法
• 鍼治療
交感神経と副交感神経のバランスを整えるために、頭部、頸部、手足のツボに鍼を使用します。軽い刺激を与えることでリラックス効果を引き出します。
• 温灸
風池や天柱、百会などに温灸を行い、血流とエネルギーの巡りを促進します。
• 耳鍼
自律神経調整に効果的な耳のポイントを刺激します。
鍼灸治療の頻度
• 初期治療
症状が顕著な場合は、週1~2回のペースで3~4週間継続します。
• 維持治療
症状が落ち着いた後は、2~4週間に1回の治療を行い、全身の調整を続けます。
日常生活でのケア
1. 温める
頸部や肩を温めて、交感神経系の血流を促進します。
2. ストレス管理
リラックスする習慣(瞑想やヨガなど)を取り入れることで、自律神経の安定を目指します。
3. 適度な運動
全身の循環を改善するために、ウォーキングなどの軽い運動を続けましょう。
注意点
1. 根本的な原因の診断と治療が最優先
ホルネル症候群は、重大な疾患(内頸動脈解離や腫瘍など)が原因の場合があります。必ず医師の診断と治療を受けた上で、鍼灸を補助療法として用いてください。
2. 専門的な鍼灸師に相談
神経系の症状に関する鍼灸治療は、経験が豊富な専門家に依頼することをお勧めします。
鍼灸治療は、ホルネル症候群に伴う症状の緩和や体全体の調整に有効です。しかし、根本的な原因を治療するためには、医師による適切な診断と治療を優先してください。
治療時間:一回鍼灸治療時間は30分から60分
初診料: 3,000円
料金:一回鍼灸治療4,500円から9,000円