症例の紹介

症例の紹介

癲癇

癲癇

 

 てんかん(癲癇)は、脳内の異常な電気活動による慢性的な神経疾患で、けいれんや意識喪失を特徴とします。鍼灸治療は補完療法として、自律神経のバランス調整やストレスの軽減、全身の調整を通じて発作の頻度や重症度を軽減する可能性があります。ただし、薬物療法や医師による管理と併用することが重要です。


鍼灸治療の目的
1. 神経の安定化
脳の異常な電気活動を抑制するため、自律神経の調整を行います。
2. 発作の予防
発作の引き金となるストレスや睡眠不足を緩和します。
3. 全身のバランス調整
身体全体のエネルギーバランスを整え、発作を起こしにくい体質を目指します。

鍼灸治療のアプローチ
1. 主要なツボ
てんかんに対して頻繁に使用されるツボを以下に示します。
• 頭部のツボ
脳の異常活動を抑制し、神経のバランスを整えます。
o 百会(ひゃくえ):頭頂部にあり、気を巡らせて精神を安定させます。
o 四神聡(ししんそう):百会の周囲に位置し、脳の働きを整える効果があります。
• 自律神経調整のツボ
自律神経のバランスを整え、ストレスを軽減します。
o 内関(ないかん):心の安定を促進し、不安や緊張を軽減します。
o 神門(しんもん):心を落ち着かせ、精神的な安定を促します。
• 全身のエネルギーバランスを整えるツボ
o 太衝(たいしょう):肝のエネルギーを調整し、感情の乱れを安定させます。
o 足三里(あしさんり):全身の気血を整え、体力を回復させます。
o 三陰交(さんいんこう):内臓機能を調整し、全身のエネルギーの巡りを改善します。

2. 症状に応じたアプローチ
(1)発作が頻繁に起こる場合
• 治療目標
脳の興奮を抑え、神経系を安定させる。
• 使用するツボ
o 百会、四神聡、内関、太衝
• 治療法
軽い刺激で鍼を行い、発作の引き金となる神経の興奮を抑えます。
(2)ストレスや不安が強い場合
• 治療目標
心の安定を促進し、発作の予防を図る。
• 使用するツボ
o 神門、内関、太衝、三陰交
• 治療法
鍼とお灸を組み合わせて、自律神経を整えます。
(3)睡眠不足や疲労が原因の場合
• 治療目標
体力を回復させ、発作を予防する。
• 使用するツボ
o 足三里、腎兪(じんゆ)、脾兪(ひゆ)
• 治療法
鍼と温灸を併用して、エネルギーを補い、身体を温めます。

鍼灸治療の手法
1. 鍼治療
ツボに鍼を刺して気血の流れを改善し、神経系を安定させます。
特に軽めの刺激を行い、副交感神経を優位にします。
2. お灸
体を温め、血流を改善します。ストレスや疲労を緩和するために、内関や神門にお灸を行います。
3. 耳鍼(耳介療法)
耳のツボを刺激して脳の興奮を抑え、発作を予防します。
4. 刺絡(しらく)
必要に応じて刺絡を行い、血液の滞りを取り除きます。

鍼灸治療の頻度
• 初期治療
発作の頻度が高い場合、週2~3回の治療を行い、神経の安定を図ります。
• 維持治療
発作が安定してきたら、月1~2回の治療を継続し、再発を予防します。

日常生活でのセルフケア
1. ツボ押し
発作の予防や緩和のために、以下のツボを日常的に軽く押すことが効果的です。
o 百会
o 内関
o 神門
2. 規則正しい生活
十分な睡眠、バランスの取れた食事、適度な運動を心がけましょう。
3. ストレス管理
瞑想や深呼吸など、リラックスできる習慣を取り入れます。
4. 発作の引き金を避ける
アルコールやカフェインの過剰摂取、過度のストレスや疲労を避けましょう。

注意点
1. 医師との併用治療
てんかんは薬物治療が基本です。鍼灸治療は補完療法として行い、主治医に相談しながら進めてください。
2. 専門的な鍼灸師に相談
てんかんの治療には経験が必要ですので、信頼できる鍼灸師に治療を依頼してください。

 鍼灸治療は、てんかんの補助療法として有効であり、発作の頻度を減らし、生活の質を向上させることを目指します。主治医や専門の鍼灸師と相談しながら、最適な治療計画を立ててください。
治療時間:一回鍼灸治療時間は30分から60分
初診料: 3,000円
料金:一回鍼灸治療4,500円から9,000円