
マシャド・ジョセフ病
マシャド・ジョセフ病
**マシャド・ジョセフ病(Machado-Joseph Disease, MJD)**は、遺伝性の脊髄小脳変性症(SCD)の一種で、小脳、脳幹、脊髄の神経細胞の変性により、運動失調、筋力低下、眼球運動障害、震え、筋肉の硬直などの症状を引き起こします。進行性の神経変性疾患であるため、根本治療は困難ですが、鍼灸治療は症状緩和や生活の質(QOL)の向上を目指した補完療法として有効です。
鍼灸治療の目的
1. 筋緊張の緩和:筋硬直や痙攣を和らげる。
2. 運動機能のサポート:協調運動や歩行の安定性を改善。
3. 痛みの緩和:筋肉痛や神経痛の軽減。
4. 循環促進:血流改善により神経細胞の代謝をサポート。
5. 精神的な安定:不安や抑うつの軽減、リラクゼーション効果。
治療ポイントと方法
1. 運動失調の改善
• 百会(ひゃくえ):全身の調整、自律神経の安定。
• 大椎(だいつい):全身の気血の流れを整え、首肩の緊張を緩和。
• 風池(ふうち):首肩の筋肉の緊張を和らげ、血流を促進。
2. 筋硬直や痙攣の緩和
• 陽陵泉(ようりょうせん):筋硬直や下肢の痙攣を緩和。
• 太衝(たいしょう):肝の調整、振戦や緊張を緩和。
• 足三里(あしさんり):下肢の筋力を補強し、疲労回復を促進。
• 委中(いちゅう):腰や下肢の血流改善。
3. 眼球運動障害や視力のサポート
• 攅竹(さんちく):眼の疲労を緩和。
• 睛明(せいめい):眼の血流促進。
• 四白(しはく):眼周囲の緊張を緩和。
4. 全身調整とエネルギー補充
• 腎兪(じんゆ)、脾兪(ひゆ):全身の気血の調整、エネルギー補充。
• 三陰交(さんいんこう):免疫力向上、全身の調整。
• 気海(きかい)、関元(かんげん):体力向上、疲労回復。
5. リラクゼーションとストレス軽減
• 印堂(いんどう):不眠、ストレス緩和。
• 心兪(しんゆ):精神的な安定、気分の落ち込みを軽減。
6. 電気鍼(必要に応じて)
• 電気鍼(低周波刺激)を使用して、筋肉の緊張を和らげ、神経系の反応を促進します。振戦や痙攣の改善に効果が期待されます。
治療頻度
• 初期治療:週1~2回を目安に治療を行い、症状緩和を図ります。
• 安定期:2~4週間に1回程度、メンテナンス治療を行い、状態を維持します。
注意点
1. 疾患進行に合わせた治療
マシャド・ジョセフ病は進行性疾患であり、患者の状態や症状に応じた個別の治療計画が必要です。
2. 強刺激を避ける
筋力が低下している場合や疲労が強い場合には、過度な刺激を避け、穏やかな治療を行います。
3. 主治医との連携
主治医と相談の上、薬物治療やリハビリテーションと併用する形で鍼灸治療を取り入れます。
4. 急性症状への対応
急激な症状悪化や新たな症状が出現した場合には、速やかに専門医の診察を受ける必要があります。
まとめ
マシャド・ジョセフ病に対する鍼灸治療は、筋硬直の緩和、運動機能の補助、精神的安定を目的とした補完療法として有効です。疾患の進行状況に応じて、適切な施術を行い、患者の生活の質向上を目指すことが重要です。信頼できる鍼灸師とともに、主治医とも連携しながら、安全かつ効果的な治療を行ってください。
治療時間:一回鍼灸治療時間は30分から60分
初診料: 3,000円
料金:一回鍼灸治療4,500円から9,000円