
運動ニューロン障害
運動ニュ-ロン障害
運動ニューロン障害(運動ニューロン疾患、MND)は、筋力の低下や筋萎縮、筋硬直などを引き起こす神経系の進行性疾患です。この障害には、筋萎縮性側索硬化症(ALS)や脊髄性筋萎縮症(SMA)などが含まれます。鍼灸治療は、これらの疾患の根本的な治療法ではありませんが、症状緩和や生活の質の向上を目的とした補完療法として有効である場合があります。
鍼灸治療の目的
1. 筋肉の緊張緩和: 筋硬直や痙攣を和らげる。
2. 痛みの緩和: 関連する筋肉痛や神経痛の軽減。
3. 循環改善: 血流促進により、末梢の代謝を改善。
4. 精神的な安定: ストレスや不安感の軽減、リラクゼーション効果。
治療ポイントと方法
1. 神経系の調整
• 百会(ひゃくえ):自律神経の調整、精神的安定。
• 大椎(だいつい):全身の気血の流れを調整、首や肩の緊張を緩和。
• 風池(ふうち):首肩の筋緊張緩和、血流促進。
2. 筋肉・関節の症状改善
• 足三里(あしさんり):筋力低下や全身の気血不足の改善。
• 合谷(ごうこく):上肢の筋肉の緊張を緩和。
• 陽陵泉(ようりょうせん):下肢の筋硬直や痙攣の軽減。
• 委中(いちゅう):腰や下肢の血流改善。
3. エネルギー補充と免疫調整
• 腎兪(じんゆ)、脾兪(ひゆ):体力向上とエネルギー補充。
• 三陰交(さんいんこう):全身の調整と免疫力向上。
• 太谿(たいけい):腎の働きを補強し、全身のバランスを整える。
4. 筋力維持とリハビリ補助
• 局所の刺鍼:影響を受けた筋肉や神経に直接アプローチ。
o 軽い刺鍼で筋肉の緊張を緩和。
o 必要に応じて電気鍼(低周波電気刺激)を併用。
5. お灸療法
• 関元(かんげん)、気海(きかい):体力回復や免疫力向上を目的。
• 温熱療法を用いて、循環促進や冷えを改善。
治療の頻度
• 症状や進行状況に応じて、週1~2回を基本に治療を開始。
• 症状の安定期には2~4週間ごとにメンテナンス治療を行う。
注意点
1. 進行性疾患であることを理解
鍼灸は根本治療ではなく、症状緩和とQOL向上を目的とすることを明確にします。
2. 強刺激を避ける
筋力が低下している場合、過度な刺激は逆効果になる可能性があるため、慎重なアプローチが必要です。
3. 主治医との連携
鍼灸を開始する前に、主治医に相談し、適切な指示を受けること。
4. 病状の進行管理
治療中に症状が悪化した場合は、速やかに治療内容を見直し、必要に応じて専門医と連携します。
鍼灸は、運動ニューロン障害において患者さんの苦痛を軽減し、日常生活の質を高めるための有力な補助的手段となり得ます。ただし、疾患の進行状況に応じた個別の治療計画が必要です。専門の 鍼灸師と相談し、患者さんに最適な治療プランを策定してください。
治療時間:一回鍼灸治療時間は30分から60分
初診料: 3,000円
料金:一回鍼灸治療4,500円から9,000円