
多発性神経痛
多発性神経痛
多発性神経痛は、体内の複数の神経に異常が生じ、痛みやしびれ、感覚異常などを引き起こす疾患です。これには、糖尿病やウイルス感染(帯状疱疹後神経痛など)、神経障害、免疫系の異常、または加齢による神経の劣化が原因として関与することがあります。多発性神経痛の症状は、痛みが広範囲にわたり、特に手足のしびれやチクチク感、筋力低下などが特徴です。
鍼灸治療は、神経の回復を助けるとともに、痛みの緩和、筋肉の緊張の解消、血行促進などを通じて症状の軽減に寄与することができます。以下に、多発性神経痛に対する鍼灸治療方法を説明します。
多発性神経痛に対する鍼灸治療方法
1. 痛みの軽減と神経の鎮静
• 多発性神経痛では、神経痛が広範囲にわたるため、痛みの緩和が重要です。鍼灸は、痛みを引き起こす神経を鎮静し、痛みの感覚を緩和する効果があります。
• 使用するツボ:
o 「合谷(ごうこく)」(手の甲): 鎮痛作用があり、広範囲の痛みを軽減します。
o 「太衝(たいしょう)」(足の甲): 神経痛や筋肉の痛みを和らげ、神経の緊張をほぐします。
o 「膻中(だんちゅう)」(胸部中央、胸骨の少し下): 中枢神経に働きかけ、痛みの感覚を抑制します。
o 「肩井(けんせい)」(肩の上部): 肩や背中の筋肉を緩め、全身の痛みを軽減します。
2. 神経の回復を促進
• 神経痛の原因は神経の損傷や機能低下が関与していることが多いため、鍼灸は神経の再生を促進し、回復をサポートする役割を果たします。
• 使用するツボ:
o 「風池(ふうち)」(首の後ろ、髪の生え際): 神経や脳に関わる部位を刺激し、神経の働きをサポートします。
o 「大椎(だいつい)」(首の背中側): 神経伝達を促進し、体のバランスを整えます。
o 「三陰交(さんいんこう)」(足首の内側): 神経の回復をサポートし、神経痛の緩和に役立ちます。
3. 血行促進と循環改善
• 血行不良が神経痛を悪化させることがあるため、鍼灸治療は血液の循環を改善し、栄養や酸素を神経に供給することを促進します。
• 使用するツボ:
o 「百会(ひゃくえ)」(頭頂部): 全身の血行を促進し、神経の活性化をサポートします。
o 「足三里(あしさんり)」(膝の下部): 血液の循環を促進し、神経の修復をサポートします。
4. 筋肉の緊張をほぐす
• 神経痛によって筋肉が緊張し、筋力低下やこわばりが生じることがあります。鍼灸は筋肉の緊張をほぐし、筋力回復を促します。
• 使用するツボ:
o 「肩井(けんせい)」(肩部)や**「大椎(だいつい)」**(首の背中側): 上半身の筋肉の緊張を和らげ、肩こりや背中の痛みを軽減します。
o 「太衝(たいしょう)」(足の甲)や**「三陰交(さんいんこう)」**(足首): 下半身の筋肉の緊張を緩め、歩行障害や足のしびれを和らげます。
5. 自律神経の調整
• 多発性神経痛の症状が悪化する一因として、ストレスや自律神経の不調があります。鍼灸は自律神経を調整し、リラックス効果を提供します。
• 使用するツボ:
o 「神門(しんもん)」(手首の内側)や**「太衝(たいしょう)」**(足の甲): 自律神経のバランスを整え、神経の緊張を和らげます。
o 「内関(ないかん)」(前腕の内側): リラックス効果があり、ストレスを軽減します。
6. 治療の頻度と経過
• 多発性神経痛の鍼灸治療は、症状の進行や個別の状態に応じて調整されます。一般的には週に1回から数回の治療を行い、症状が改善するにつれて治療頻度を減らします。長期的な改善には、数ヶ月間の治療が必要な場合があります。
他の治療法との併用
鍼灸治療は補助的な治療法として非常に有効ですが、薬物療法(神経痛を緩和するための鎮痛薬や抗神経障害薬)や理学療法と併用することで、より効果的な症状の改善が期待できます。特に、痛みやしびれが強い場合には、鍼灸を補完的に取り入れると良いでしょう。
注意点
多発性神経痛はさまざまな原因によって引き起こされるため、鍼灸治療を行う前に必ず医師に相談することが重要です。特に他の疾患が関与している場合には、その病状に合わせた治療が必要です。鍼灸は、症状緩和や生活の質の向上に役立つ場合がありますが、根本的な治療法は異なる場合があるため、専門医と相談しながら治療を進めることが大切です。
鍼灸治療を受けることで、多発性神経痛による痛みやしびれを軽減し、生活の質を向上させることが期待できます。
治療時間:一回鍼灸治療時間は30分から60分
初診料: 3,000円
料金:一回鍼灸治療4,500円から9,000円