症例の紹介

症例の紹介

顔面神経マヒ

顔面神経マヒ

 

 顔面神経麻痺(顔面神経麻痺)は、顔面を支配する顔面神経(第7脳神経)の障害によって、顔の片側の筋肉が麻痺し、表情が動かしにくくなる状態です。最も一般的な原因は、ベル麻痺と呼ばれる、顔面神経がウイルス感染や炎症によって障害されるケースです。また、顔面神経麻痺は外傷や脳卒中などの神経障害、または内耳の疾患が原因になることもあります。
鍼灸治療は顔面神経麻痺の症状緩和や回復をサポートすることができます。具体的には、神経の再生を促進し、麻痺した筋肉の機能回復を助けるとされています。以下に、顔面神経麻痺に対する鍼灸治療の方法を説明します。

 

 顔面神経麻痺に対する鍼灸治療方法
1. 顔面の筋肉の機能回復
• 顔面神経麻痺では、顔の筋肉が麻痺して動かなくなるため、鍼灸治療は顔面筋肉を刺激して、神経伝達の回復を助けます。
• 使用するツボ:
o 「迎香(げいこう)」(鼻の横のツボ): 顔面の表情筋を刺激し、顔の動きを改善するためによく使われます。
o 「四白(しはく)」(目の下のツボ): 顔面神経が通るエリアを刺激し、目周りの筋肉や表情筋を活性化させます。
o 「地倉(ちそう)」(口角の近く): 口周りの筋肉の回復をサポートします。
o 「頬車(きょうしゃ)」(頬部): 顔の筋肉を整えるために効果的なツボです。

 

2. 神経の回復を促進
• 顔面神経麻痺の原因の一つに神経の損傷や炎症があり、鍼灸治療は神経の回復を促す役割を果たします。
• 使用するツボ:
o 「合谷(ごうこく)」(手の甲のツボ): 神経の回復を助け、顔面神経の伝達を促進するために有効です。
o 「太衝(たいしょう)」(足の甲): 足元のツボを使い、顔面の筋肉や神経の回復をサポートします。
o 「風池(ふうち)」(首の後ろ、髪の生え際): 顔面神経の根元に近い部分を刺激し、神経の働きをサポートします。

 

3. 顔面の筋肉のリラクゼーション
• 顔面神経麻痺による筋肉の不自然な緊張や顔面のひきつれを和らげるため、鍼灸でリラックスを促進します。
• 使用するツボ:
o 「肩井(けんせい)」(肩の上部): 顔面の筋肉とつながりのある肩の緊張をほぐし、全身のバランスを取ります。
o 「天柱(てんちゅう)」(首の後ろの筋肉部分): 首の筋肉の緊張を解き、顔面のひきつれを軽減します。

 

4. 血行促進と神経の再生
• 鍼灸は、局所的な血行を促進し、神経の回復を早めることが期待できます。顔面の神経の回復には、十分な血液供給と栄養供給が重要です。
• 使用するツボ:
o 「百会(ひゃくえ)」(頭頂部): 血行を促進し、全身のエネルギー循環を良くします。
o 「大椎(だいつい)」(首の背中側): 頭部と顔面の血流を促進するために有効なツボです。

 

5. 自律神経の調整と精神的なサポート
• 顔面神経麻痺は、しばしばストレスや過度の緊張と関連して発症することがあります。鍼灸治療は自律神経のバランスを整えることで、回復を助けます。
• 使用するツボ:
o 「神門(しんもん)」(手首の内側): 自律神経の調整に役立ち、リラックス効果を提供します。
o 「太衝(たいしょう)」(足の甲): 精神的なリラックスを促し、治癒力を高めます。

 

6. 治療の頻度と経過
• 顔面神経麻痺に対する鍼灸治療は、症状の進行具合や回復状況に応じて調整します。一般的に、急性期には週に数回の頻度で治療を行い、その後回復に向けて頻度を減らしていきます。早期に治療を始めることで、回復の速度が速くなることがあります。
他の治療法との併用

 

 顔面神経麻痺の治療は、医師による治療と併用して行うことが推奨されます。薬物療法(抗ウイルス薬やステロイドなど)や理学療法と合わせて鍼灸を行うことで、症状の軽減や回復の促進が期待できます。

 

注意点
顔面神経麻痺に対する鍼灸治療は、症状が早期に改善されることが期待できますが、治療を行う前に必ず医師に相談することが重要です。特に重症化している場合や他の疾患がある場合には、医師の指導を受けたうえで治療を進めることが推奨されます。
顔面神経麻痺の回復には時間がかかる場合がありますが、鍼灸治療を継続することで、顔面の表情筋の機能回復や神経の再生をサポートし、生活の質を改善することができます。

 

治療時間:一回鍼灸治療時間は30分から60分
初診料: 3,000円
料金:一回鍼灸治療4,500円から9,000円