
強皮症
強皮症
強皮症は、皮膚や臓器の線維化(硬化)が進む自己免疫疾患で、原因は完全には解明されていませんが、血管や免疫系、コラーゲンの異常が関与しています。西洋医学では主に対症療法が行われますが、鍼灸治療は体質改善を目指し、症状の緩和や生活の質の向上を図る補完療法として利用されます。
以下に、強皮症に対する鍼灸治療方法を説明します。
鍼灸治療の基本目標
1. 血流の改善と循環促進
o 血管の機能を改善し、手足の冷えや血行障害を緩和。
2. 免疫系の調整
o 過剰な免疫反応を抑え、自己免疫系のバランスを整える。
3. 筋肉の緊張緩和
o 筋肉のこわばりや関節の動きをスムーズにし、痛みを軽減。
4. 全身の気血の流れを整える
o 肺や腎、肝の機能を調整し、身体全体のバランスを回復
治療の流れ
1. カウンセリングと診断
• 問診
o 症状の種類(皮膚の硬化、関節痛、内臓の影響など)。
o 体の冷え、しびれ、痛み、消化不良などの全身症状。
o 発症時期、症状の進行具合、既往歴。
• 東洋医学的診断
o 「気虚」「血瘀(血行障害)」「陰虚」「湿寒」などの状態を特定。
o 強皮症の症状は全身的なものであるため、全身のバランスを見ることが重要。
2. 鍼灸治療
(1) 全身調整のための基本的なツボ
• 足三里(あしさんり): 消化機能を整え、全身のエネルギーを補充。
• 三陰交(さんいんこう): 血行を改善し、体の冷えを緩和。
• 曲池(きょくち): 炎症を抑え、免疫調整を行う。
• 太渓(たいけい): 腎機能を強化し、冷えや疲労を改善。
(2) 血流改善と循環促進
• 合谷(ごうこく): 上半身の血流を促進し、手のしびれや硬化を緩和。
• 尺沢(しゃくたく): 肺の働きを助け、皮膚の健康を改善。
• 大椎(だいつい): 血流を改善し、免疫系を調整。
(3) 筋肉の緊張やこわばりを緩和
• 陽陵泉(ようりょうせん): 筋肉や腱の緊張を緩める。
• 風池(ふうち): 首や肩のこわばりを軽減し、リラクゼーション効果をもたらす。
(4) 局所治療
• 症状が強く出ている部位(手指、顔、脚など)の周囲に鍼を打つことで、血流を促進し、硬化を軽減する。
(5) 温灸療法
• 手足の冷えが強い場合、温灸を用いて体を温め、血行を改善。
• 特に効果的なツボ:
o 命門(めいもん):腰部を温め、全身のエネルギーを補う。
o 関元(かんげん):体力を強化し、免疫力を高める。
3. アフターケアと生活指導
冷え対策
• 温かい食事(しょうがや根菜類を使った料理)を積極的に摂取。
• 足湯や温熱療法で末端を温める。
ストレス緩和
• リラクゼーション(ヨガや瞑想)で心を安定させ、体の緊張を和らげる。
適度な運動
• 血流を促進するための軽い運動(ストレッチやウォーキング)を行う。
スキンケア
• 保湿クリームを使用して皮膚の乾燥を防ぐ。
期待される効果
• 皮膚の硬化や痛みの緩和。
• 手足の冷えやしびれの改善。
• 筋肉の柔軟性向上と関節の動きのスムーズさの向上。
• 全身の倦怠感の軽減と生活の質の向上。
注意点
1. 西洋医学との併用
強皮症は進行性の疾患であり、内臓の障害や合併症を伴う場合があります。鍼灸は補完療法として利用し、専門医による治療と併用することが推奨されます。
2. 効果の個人差
症状や体質によって効果が異なります。継続的な治療と生活習慣の改善が重要です。
3. 鍼灸師の選択
強皮症の治療経験がある鍼灸師を選ぶことで、より効果的な治療が期待できます。
鍼灸治療は、強皮症の自然治癒力を高め、症状の緩和や体質改善に寄与します。専門家に相談し、適切な治療を受けることで、症状の改善や生活の質の向上が期待できます。
治療時間:一回鍼灸治療時間は30分から60分
初診料: 3,000円
料金:一回鍼灸治療4,500円から9,000円