
アトピー皮膚炎
アトピー皮膚炎
アトピー性皮膚炎(アトピー皮膚炎)は、慢性的な痒みや炎症を伴う皮膚疾患で、アレルギー体質やストレス、生活習慣、環境因子などが原因となります。鍼灸治療では、東洋医学の観点からアトピー性皮膚炎を「湿熱」「風邪」「血虚」などの不調と捉え、症状緩和や体質改善を目指します。
以下に、アトピー性皮膚炎に対する鍼灸治療方法を詳しく解説します。
鍼灸治療の基本的な目的
1. 痒みや炎症の軽減
o 「湿熱」や「風邪」を取り除き、痒みと炎症を抑える。
2. 皮膚の健康を改善
o 「血虚」を改善し、肌の潤いを保ち再発を防ぐ。
3. 免疫調整と体質改善
o 気血の巡りを整え、免疫システムを正常化する。
4. ストレスの緩和
o 精神的な安定を図り、ストレスが症状に与える影響を軽減する。
治療の流れ
1. カウンセリングと東洋医学的診断
• 問診
o 痒みの強さ、発症部位、湿潤や乾燥の状態、発症時期や生活習慣を詳しく確認。
o アレルギーや冷え性、便秘などの症状もヒアリング。
• 東洋医学的診断
o 湿熱型(赤みや湿潤がある): 熱感、痒み、湿った状態が目立つ。
o 血虚型(乾燥が強い): 肌がカサカサで痒みが慢性的。
o 風邪型(急性の痒み): 強い痒みや炎症が急激に現れる。
o 肝気鬱結(ストレス型): ストレスにより悪化しやすいタイプ。
2. 鍼灸治療
(1) 全身調整
全身の気血を整え、免疫機能を調整します。代表的なツボは以下の通りです:
• 足三里(あしさんり): 消化機能を高め、全身の免疫力を向上。
• 三陰交(さんいんこう): 血流を促進し、肌の潤いを改善。
• 合谷(ごうこく): 痒みを抑え、炎症を鎮める。
• 曲池(きょくち): 皮膚疾患に特効があるツボ。
(2) 症状別のツボ
• 湿熱型(赤みや湿潤がある場合):
o 陰陵泉(いんりょうせん): 湿を除き炎症を抑える。
o 大椎(だいつい): 熱を下げ免疫を調整。
• 血虚型(乾燥が強い場合):
o 血海(けっかい): 血を補い、肌を潤す。
o 肝兪(かんゆ): 肝機能を整え、血流を改善。
• 風邪型(急激な痒みの場合):
o 風池(ふうち): 風邪を除き、痒みを軽減。
o 百会(ひゃくえ): 神経系を調整し、痒みを抑える。
• ストレス型(肝気鬱結の場合):
o 太衝(たいしょう): ストレス緩和と気の巡りを改善。
o 神門(しんもん): 精神的な安定を図る。
(3) 局所治療
• 炎症や痒みが強い部位周辺の経絡に軽い刺激を与え、血流を促進します。
• 直接患部に鍼を刺さず、周囲の経穴を用いて間接的に治療。
(4) 温灸の併用
• 冷えが関与している場合は温灸で患部や全身を温め、気血の流れを改善します。
• 特に効果的なツボ: 命門(めいもん)、腎兪(じんゆ)。
3. アフターケアと日常生活のアドバイス
スキンケア
• 刺激の少ない保湿剤を使用し、肌を保護。
• 石鹸や化粧品は低刺激のものを選ぶ。
食事指導
• 推奨食品:
o 皮膚の健康を助ける食材(緑黄色野菜、魚、黒ゴマ、なつめ)。
o 体を温める食品(しょうが、根菜類)。
• 避ける食品:
o 湿熱を悪化させる脂っこいものや辛いもの、アルコール。
o アレルギー反応を引き起こしやすい食品。
生活習慣
• ストレス管理:適度な運動や瞑想、深呼吸で心身をリラックス。
• 睡眠:十分な休息を取り、体の回復力を高める。
• 衣類:肌に優しい天然素材を選び、汗をかきやすい環境を避ける。
期待される効果
• 痒みや炎症の軽減
• 皮膚の潤いと質感の改善
• 再発しにくい体質への改善
• 精神的な安定とストレスの緩和
注意点
1. 重症の場合は西洋医学と併用
アトピー性皮膚炎の治療には、ステロイド剤や抗アレルギー薬を使用することも有効です。鍼灸は補助療法として活用できます。
2. 好転反応に注意
初期の鍼灸治療では、一時的に症状が悪化することがありますが、通常は数日で改善します。
3. 継続が重要
アトピー性皮膚炎の根本的な改善には、定期的な鍼灸治療と生活習慣の改善が必要です。
鍼灸は、アトピー性皮膚炎の自然治癒力を高める効果が期待できます。専門の鍼灸師に相談し、症状に合った治療計画を立てることをおすすめします。
治療時間: 一回鍼灸治療時間は30分から60分
初診料: 3,000円
料金: 一回鍼灸治療4,500円から9,000円