
ニキビ
ニキビ
ニキビ(尋常性痤瘡)は、皮脂の分泌過多や毛穴の詰まり、炎症、細菌の繁殖が原因で起こる肌のトラブルです。鍼灸治療では、東洋医学の観点から「湿熱」や「瘀血(血の滞り)」「肝の熱」などが原因とされ、これらを整えることでニキビを改善することを目指します。
以下に、ニキビに対する鍼灸治療方法を詳しく説明します。
鍼灸治療の基本方針
1. 炎症や赤みの緩和
o 「湿熱」や「瘀血」を取り除き、炎症や赤みを鎮めます。
2. 血流とリンパの促進
o 血行を良くし、肌の代謝を活性化させます。
3. ホルモンバランスの調整
o 肝臓や内分泌系の働きを整え、ホルモンバランスを改善します。
4. 再発予防と体質改善
o 全身の気血の流れを整え、ニキビができにくい体質に改善します。
治療の流れ
1. カウンセリングと診断
• 問診
o ニキビの種類(白ニキビ、黒ニキビ、赤ニキビ、膿ニキビなど)。
o 発生部位(顔、背中、胸など)。
o 症状の経過、ストレスや食生活、ホルモンの影響など。
• 東洋医学的診断
o 湿熱型: 赤みや腫れが強く、膿を伴うニキビが多い。
o 瘀血型: 硬くて暗赤色のニキビや、ニキビ跡が残りやすい。
o 肝の熱型: 思春期やストレスの影響でニキビが悪化するタイプ。
o 脾虚湿盛型: 食生活の乱れが原因でニキビが悪化。
2. 鍼灸治療
(1) 全身調整のためのツボ
全身の気血を整え、ニキビの根本原因にアプローチします:
• 足三里(あしさんり): 消化機能を高め、全身の代謝を促進。
• 三陰交(さんいんこう): 血流を改善し、ホルモンバランスを調整。
• 曲池(きょくち): 炎症を抑え、肌のデトックス効果を高める。
• 合谷(ごうこく): 顔の血流を促進し、炎症を緩和。
(2) 症状別のツボ
• 湿熱型(赤みや腫れがある場合):
o 陰陵泉(いんりょうせん): 余分な湿を排除し、炎症を鎮める。
o 大椎(だいつい): 熱を取り除き、免疫を調整。
• 瘀血型(硬いニキビや跡が残る場合):
o 血海(けっかい): 血行を促進し、ニキビ跡を防ぐ。
o 膈兪(かくゆ): 血液の循環を良くし、瘀血を取り除く。
• 肝の熱型(ストレスによるニキビ):
o 太衝(たいしょう): 肝の熱を抑え、ストレスを緩和。
o 神門(しんもん): 精神的安定を図る。
• 脾虚湿盛型(食生活の乱れが原因):
o 中脘(ちゅうかん): 消化機能を整える。
o 脾兪(ひゆ): 胃腸の働きを改善し、余分な湿を取り除く。
(3) 局所治療
• 顔や背中などニキビが集中している部位の周辺の経絡を軽く刺激し、血流を促進します。
• ニキビ自体には直接鍼を刺さず、患部周辺のツボを利用します。
(4) 温灸の併用
• 冷えが原因の場合、温灸を使って血行を改善し、肌の代謝を促進します。
• 温灸の適用ツボ: 命門(めいもん)、腎兪(じんゆ)。
3. アフターケアと生活習慣の改善
スキンケア
• 刺激の少ない洗顔料で、適切に洗顔する。
• 保湿を忘れずに、過剰な皮脂分泌を抑える。
食事指導
• 推奨食品: 緑黄色野菜、果物(柑橘系)、魚、豆類。
• 避ける食品: 揚げ物やスナック菓子、甘いもの、辛いもの、アルコール。
ストレス管理
• ヨガや瞑想、趣味を楽しむなどして、リラクゼーションを意識する。
睡眠と運動
• 十分な睡眠を確保し、適度な運動で新陳代謝を高める。
期待される効果
1. ニキビの炎症や赤みの軽減。
2. 肌の質感の改善(毛穴の引き締めやニキビ跡の軽減)。
3. ニキビができにくい体質への改善。
4. ストレス軽減による再発予防。
注意点
1. 即効性よりも継続的な改善が目標
鍼灸は体質改善を目指す治療のため、数回の施術で効果が感じられる場合もありますが、長期的な改善には定期的な通院が必要です。
2. 西洋医学との併用も可能
重度のニキビ(膿や大きな腫れを伴う場合)は、西洋医学(皮膚科での治療)と鍼灸治療を併用することをおすすめします。
鍼灸治療は、体内環境を整えて自然治癒力を高め、ニキビの根本的な改善を目指します。専門の鍼灸師に相談し、症状に合った治療を受けることで効果的にニキビと向き合うことができます。
治療時間:一回鍼灸治療時間は30分から60分
初診料: 3,000円
料金:一回鍼灸治療4,500円から9,000円