症例の紹介

症例の紹介

乳腺炎

乳腺炎

 

 乳腺炎は、乳腺に炎症が起こる疾患で、特に授乳期の女性によく見られます。症状としては、乳房の腫れ、痛み、発熱、乳汁の流れの悪さなどがあります。鍼灸治療では、炎症の軽減、血液循環の改善、乳汁の流れを良くすることを目指します。

鍼灸治療の基本方針
1. 炎症の緩和
気血の巡りを良くし、乳腺の詰まりを解消。
2. 痛みと腫れの軽減
炎症部位の血流を促進して、腫れと痛みを和らげる。
3. 乳汁の流れの改善
気滞や瘀血を解消し、乳汁の通りを良くする。
4. 全身の調和
免疫力を高め、体全体の回復を促進。

よく使用される経穴(ツボ)
1. 乳腺の詰まりと炎症の改善
• 膻中(だんちゅう): 胸の中央、乳頭を結ぶ線の真ん中。乳腺の通りを良くする重要なツボ。
• 乳根(にゅうこん): 乳頭の下約1寸(指2本分)。乳腺の炎症を和らげる。
• 天宗(てんそう): 肩甲骨の中央部分。乳房周辺の血流を改善。
2. 痛みと腫れの緩和
• 曲池(きょくち): 肘を曲げたときにできるシワの外端。炎症を抑える作用。
• 合谷(ごうこく): 手の甲、親指と人差し指の間。痛みを緩和し、全身の気の流れを整える。
3. 乳汁の流れを促進
• 少沢(しょうたく): 小指の爪の外側。乳汁分泌を促進するツボ。
• 足三里(あしさんり): 膝下3寸。全身の気血を補い、乳腺の働きを支援。
4. 全身の調和と免疫力向上
• 大椎(だいつい): 首の後ろ、肩と首の間。免疫力を高め、炎症を緩和。
• 腎兪(じんゆ): 腰部の背骨の両側。体全体の調子を整える。

施術の流れ
1. 問診と診断
症状(痛み、腫れ、発熱など)や授乳状況を確認し、体質や状態を診断。
2. 全身調整
気血の巡りを良くし、体全体を調和。
3. 局所治療
炎症や詰まりがある乳房周辺に集中的に施術。
4. セルフケア指導
授乳姿勢や乳腺炎予防のための生活習慣を提案。

施術の頻度
• 急性期(痛みや腫れが強い時期)には、1~2日おきに施術を行います。
• 症状が落ち着いてきたら、週1回程度の治療に移行します。

セルフケアの提案
1. 温湿布や軽いマッサージ
炎症部位に温湿布を当て、乳汁の流れを良くする。
2. 正しい授乳姿勢
赤ちゃんの顎が詰まりやすい部分に向くようにし、乳房全体を均等に吸わせる。
3. 食事管理
脂っこいものを避け、消化の良い食べ物を摂取。
4. ストレス管理
十分な休息を取り、精神的ストレスを軽減する。

注意点
• 発熱や重度の炎症がある場合
 急性期の乳腺炎が疑われる場合、まず医師の診断を受けることをお勧めします。膿瘍ができている場合は、外科的な処置が必要になることもあります。
• 刺激の強さを調整
 炎症部位への刺激は、軽めに行う必要があります。
鍼灸治療は、乳腺炎の症状緩和や再発防止に効果が期待できますが、医療機関での診断と併用して行うことが最も効果的です。詳しい状態や症状に応じた治療計画を立てるのが良いでしょう。

 

治療時間:一回鍼灸治療時間は30分から60分
初診料: 3,000円
料金:一回鍼灸治療4,500円から9,000円