症例の紹介

症例の紹介

肝炎

肝炎

 

 肝炎は、ウイルス感染、アルコール摂取、薬剤、自己免疫疾患などが原因で肝臓に炎症が起こる疾患です。鍼灸治療は、特に慢性肝炎や肝機能の回復を目的とした補助療法として役立ちます。

 東洋医学では、「肝気鬱結(肝の気が滞る)」「肝血不足」「湿熱内盛(湿と熱が肝に溜まる)」などのパターンとして理解され、肝の調整、血流促進、炎症緩和を目指します。


1. 主な治療の目標
• 肝臓の炎症を抑え、機能回復を促進。
• 気血の流れを整え、肝血を補う。
• 疲労感やだるさを改善。
• 自律神経やストレスの調整。

2. 主な経穴(ツボ)
肝臓の機能を改善するツボ
• 肝兪(かんゆ):肝臓の働きを直接調整し、気血の流れを整える。
• 胆兪(たんゆ):胆の機能を調整し、肝との連携をサポート。
• 期門(きもん):肝経の終点で、肝臓の血流を改善。
気血の流れを整えるツボ
• 太衝(たいしょう):肝気鬱結を解消し、ストレスを緩和する。
• 血海(けっかい):血流を改善し、全身の血行を促進。
• 三陰交(さんいんこう):肝、脾、腎を調整し、消化や全身の代謝を助ける。
湿熱を取り除くツボ
• 陰陵泉(いんりょうせん):湿を除去し、体内の熱を抑える。
• 曲池(きょくち):炎症を和らげ、免疫機能を向上。
疲労感やだるさを軽減するツボ
• 足三里(あしさんり):消化機能を強化し、エネルギーを補充する。
• 中脘(ちゅうかん):消化器を調整し、気力を回復。

3. 鍼治療の方法
• 穏やかな刺激:肝炎患者は体力が低下している場合が多いため、強い刺激を避け、リラックスを促す施術を行います。
• 補瀉(ほしゃ):
o 補法:肝血を補い、肝臓の再生をサポート。
o 瀉法:肝気鬱結や湿熱を取り除く。

4. 灸治療
• 温灸:
o 肝兪、胆兪に温灸を行い、肝の冷えを和らげ、血流を促進。
o 足三里に施灸し、全身のエネルギーを補う。
• 隔物灸: 生姜や塩を使用した灸で、肝臓や脾胃を温める。

5. 補助的な療法
• 腹式呼吸:横隔膜を動かすことで肝臓の血流を促進。
• ストレスケア:瞑想やヨガでリラクゼーションを図る。

6. 日常生活のアドバイス
• 食事の注意:
o 脂肪分が多い食事やアルコールを控える。
o ビタミン豊富な食品(緑黄色野菜、果物)を摂取。
o 消化の良い食事を心がける。
• ストレス管理:
o リラクゼーション法を取り入れる。
o 規則正しい生活リズムを保つ。
• 適度な運動:
o 血流を促進する軽い運動(ウォーキングやストレッチ)を行う。

7. 注意事項
 急性肝炎や症状が悪化している場合は、速やかに医療機関での治療が必要です。鍼灸は補助療法として慢性期の回復や症状緩和に役立ちますが、医師の指導のもとで行うことが重要です。特に黄疸が進行している場合や激しい倦怠感がある場合は、専門医の診察を受けてください。
 詳細な治療計画や症状に応じたアプローチをご希望の場合は、ぜひお知らせください!

 

治療時間:一回鍼灸治療時間は30分から60分
初診料: 3,000円
料金:一回鍼灸治療4,500円から9,000円