
顎関節症
顎関節症
顎関節症は、顎の関節や周囲の筋肉に問題が生じることで起こる疾患で、顎の痛み、開口障害、関節音、噛み合わせの異常などが特徴です。ストレスや歯ぎしり、噛み合わせの不良、顎の筋肉の過緊張などが原因として挙げられます。鍼灸治療は、痛みの緩和、筋肉の緊張を和らげること、ストレスの軽減、全身のバランス調整を目指します。
1. 治療の目的
• 痛みと炎症の緩和: 顎周囲の痛みを軽減し、関節や筋肉の炎症を抑える。
• 筋肉の緊張緩和: 過剰に緊張した顎の筋肉を緩める。
• 関節の可動域の改善: 開口障害を改善し、動きをスムーズにする。
• ストレス緩和と体質改善: 顎関節症の再発を防ぐため、全身の調整を行う。
2. 主なツボの選択
a. 顎関節周辺の局所ツボ
• 下関(げかん): 頬骨の下、顎の関節痛を直接緩和。
• 頬車(きょうしゃ): 顎の角、噛み合わせや顎周りの緊張を和らげる。
• 耳門(じもん): 耳の前、顎関節の可動域を改善。
• 合谷(ごうこく): 手の甲、顔面の緊張や痛みを緩和。
b. 全身の緊張や炎症を抑えるツボ
• 曲池(きょくち): 肘、炎症を軽減し、全身の調整を助ける。
• 足三里(あしさんり): 膝下、免疫力とエネルギーを高める。
• 三陰交(さんいんこう): 足首の内側、全身の筋肉や関節の調整に有効。
c. ストレスや自律神経の調整に効果的なツボ
• 神門(しんもん): 手首、ストレスを軽減し、自律神経を整える。
• 太衝(たいしょう): 足の甲、ストレス性の顎関節症に有効。
• 内関(ないかん): 前腕、全身のリラックスを促進。
d. 噛みしめや歯ぎしりに関連するツボ
• 攅竹(さんちく): 眉の内端、顎や顔面の筋肉緊張を緩和。
• 風池(ふうち): 首の後ろ、筋肉の緊張や頭痛を軽減。
3. 治療の流れ
1. 問診と評価
o 症状の詳細(痛みの程度、開口障害、関節音など)を確認。
o 歯ぎしりやストレスの有無を評価。
2. 鍼治療
o 下関、頬車、耳門など、局所のツボに鍼を施す。
o 顎周辺の筋肉を緩めるため、合谷や風池を補助的に使用。
o ストレス関連が強い場合、神門、太衝を加える。
3. 灸治療
o 下関や曲池、足三里にお灸を施し、血流を改善。
o 温灸で筋肉の緊張を緩め、痛みを和らげる。
4. 電気鍼(必要に応じて)
o 顎関節周辺(下関、頬車)に電気鍼を用い、筋肉の緊張を効果的に緩める。
5. セルフケア指導
o 顎をリラックスさせるストレッチやマッサージの方法を指導。
o ストレス管理(リラクゼーション法、深呼吸法)を提案。
o 寝るときに歯ぎしりを防ぐナイトガードの使用を推奨(歯科医の相談を推奨)。
6. 定期的な治療
o 症状の改善度に応じて週1~2回の治療を継続し、体質改善を目指す。
4. 注意点
• 顎関節症が重度で、口の開閉が困難な場合は、歯科医や顎関節専門医の診察を優先してください。
• 炎症が強い場合や腫れがある場合は、冷やすことで一時的に症状を軽減できますが、適切な診断と治療を受けることが必要です。
• 鍼灸治療は補助療法として位置づけ、歯科治療や理学療法と併用することで、より効果的な症状の管理が可能です。
5. 期待できる効果
• 顎の痛みや筋肉の緊張の軽減
• 開口障害の改善
• ストレスの緩和による症状の安定化
• 再発予防と体質改善
鍼灸治療は、顎関節症の痛みを和らげるだけでなく、全身のバランスを整える自然で安全な方法です。症状が緩和されるとともに、生活習慣やストレス管理を改善することで、より持続的な効果が期待できます。
治療時間:一回鍼灸治療時間は30分から60分
初診料: 3,000円
料金: 一回鍼灸治療4,500円から9,000円