
心因性難聴
心因性難聴
心因性難聴(心理的原因による難聴)は、感音性難聴の一形態で、ストレスや心理的な要因(過度の感情的負担や精神的な衝撃)が原因で、聴力に問題が生じるものです。身体的な耳の異常は見当たらないものの、聴覚の低下や耳鳴りなどの症状が現れることがあります。このタイプの難聴は、心理的要因によって引き起こされるため、治療には精神的なサポートとともに、身体の状態を整える鍼灸治療が有効とされています。
1. 治療の目的
• ストレスや不安感を軽減し、精神的な緊張を緩和
• 自律神経のバランスを整え、心理的要因を改善
• 血行改善を促し、耳周辺の機能を調整
• 全身のエネルギー(気血)を整え、心身の調和を図る
2. 主なツボの選択
a. 精神的なストレスや不安を緩和するツボ
• 百会(ひゃくえ): 頭頂部、全身のエネルギーを整え、心身のバランスを調整します。ストレス緩和やリラックス効果が期待できます。
• 神門(しんもん): 手首の内側、自律神経の調整に役立ち、不安や緊張を和らげる効果があります。
• 合谷(ごうこく): 手の甲、心身のストレスや緊張を解消し、リラックス状態を作り出します。
b. 耳周辺の血行を改善し、耳鳴りや聴力回復を促進するツボ
• 聴宮(ちょうきゅう): 耳の前方、耳の不調や聴力回復に直接効果が期待されます。
• 翳風(えいふう): 耳の後ろ、耳鳴りや聴覚の回復を助け、血流改善にも効果的です。
• 耳門(じもん): 耳の前、耳小骨や内耳の機能回復をサポートします。
c. 自律神経の調整とリラクゼーションを促進するツボ
• 内関(ないかん): 手首、ストレスの緩和や不安感の軽減に有効で、精神的な負担を減らします。
• 足三里(あしさんり): 膝下、全身の気血を整え、リラックス効果を高めるとともに、血行を改善します。
• 肝兪(かんゆ): 背中、肝臓の機能を調整し、全身のエネルギーの流れを整えます。
d. 神経の緊張をほぐすツボ
• 肩井(けんせい): 肩の部分、首や肩の緊張を解消し、心身の疲労を和らげるツボです。
• 天柱(てんちゅう): 首の後ろ、肩や首の緊張を和らげ、リラックスを促します。
3. 治療の流れ
1. 問診と評価
o 心因性難聴の症状、発症時期、ストレスや感情的な要因について聞き取りを行います。患者の精神的な状態や、ストレスのレベルを評価します。
2. 鍼治療
o 精神的な緊張や不安を解消するために、全身の気血の流れを整えるツボに鍼を施します。特に、神門や百会、合谷などのツボを使用して自律神経のバランスを整え、リラックス効果を高めます。
3. 灸治療(必要に応じて)
o 足三里や百会、肝兪などにお灸を施すことで、全身のエネルギーを強化し、リラックスを促進します。冷えや緊張が強い場合には、温灸を用いることがあります。
4. リラクゼーション指導
o ストレスや緊張を解消するための深呼吸や瞑想、リラクゼーション法を指導します。患者が日常生活で心身をリラックスさせる方法を学ぶことが重要です。
5. 生活指導
o ストレスを避ける方法、睡眠の質を高める方法、耳を守る方法をアドバイスします。過度な音の刺激や精神的な負担を軽減するための生活習慣の改善が必要です。
4. 注意点
• 医師の診断と治療との併用が推奨されます。心因性難聴は心理的な要因が関与しているため、心理療法やカウンセリングと併せて行うことが重要です。
• 鍼灸治療は補助的な方法であり、根本的な原因に対する治療と併用することが効果的です。
• 精神的な要因に起因する難聴は、完治するには時間がかかることがあるため、継続的な治療が大切です。
5. 期待できる効果
• 精神的な緊張や不安感の軽減
• ストレスの緩和による耳鳴りや聴力低下の改善
• 自律神経のバランスが整い、体調が改善
• 耳周辺の血行が促進され、聴力の回復をサポート
心因性難聴は、ストレスや感情的な負担が大きな要因であるため、鍼灸治療は心身のバランスを整え、リラクゼーションを促進することで、症状の改善をサポートします。治療の一環として、心理的なサポートや生活習慣の見直しも併せて行うことが大切です。
治療時間:一回鍼灸治療時間は30分から60分
初診料: 3,000円
料金: 一回鍼灸治療4,500円から9,000円