症例の紹介

症例の紹介

血栓症

血栓症
 血栓症は、血管内に血の塊(血栓)ができ、血流を阻害する状態です。深部静脈血栓症(DVT)や肺血栓塞栓症(PE)などの形態があります。血栓症は命に関わることもあるため、医師の治療が最優先です。鍼灸は予防や回復期の補助療法として、血液循環を促進し、体全体のバランスを整える目的で行われます。
 以下に、鍼灸治療の基本的な方法を説明します。

1. 鍼治療
 目的
• 血液循環を改善し、血栓の形成を防ぐ。
• 気血のバランスを整え、血流をスムーズにする。
• リスク要因となるストレスや血行不良を改善。
主な施術ポイント
• 血液循環を促すツボ
o 合谷(ごうこく): 血流の調整とストレス緩和。
o 曲池(きょくち): 血液循環を促進し、代謝を改善。
o 足三里(あしさんり): 全身の血流を改善し、体力を強化。
o 三陰交(さんいんこう): 下半身の血液循環を促進。
o 太渓(たいけい): 血液循環と腎の働きをサポート。
• ストレスや自律神経の調整
o 神門(しんもん): リラクゼーションと自律神経の安定。
o 内関(ないかん): 血液循環の調整と心の安定。
施術のポイント
• 血栓症のリスクが高い場合、過剰な刺激や深い刺鍼は避けます。
• 血液循環をスムーズにすることを目的に、やさしい刺激で施術を行います。

2. 灸治療
目的
• 温熱刺激による血行促進。
• 体を温めることで血液の粘度を下げ、血栓形成を防ぐ。
施術方法
• 温灸(おんきゅう)
ツボを温め、血流をスムーズにします。
o 足三里、三陰交、関元(かんげん)、脾兪(ひゆ)。
• 間接灸
 患者の体力や状態に合わせ、優しい温熱を与える。

3. 血栓症の予防と体質改善
 血栓症の治療や予防には、生活習慣や全身の調整が重要です。
自律神経の調整
• 血管の収縮や拡張を調整し、血栓形成リスクを減らす。
o ツボ: 百会(ひゃくえ)、内関、神門。
消化機能の強化
• 栄養の吸収を助け、血液の質を改善する。
o ツボ: 中脘(ちゅうかん)、天枢(てんすう)。
冷え対策
• 血液循環を良くするため、冷えを防ぎます。
o ツボ: 太渓、足三里、三陰交。

4. 日常生活の補助療法
 鍼灸治療を補完するために、以下の取り組みを行うことが推奨されます。
• 適度な運動
o 血流を促進するため、ウォーキングや軽いストレッチを行う。
o 長時間同じ姿勢を避ける(デスクワークや飛行機移動時は特に注意)。
• 食事療法
o 血液の粘度を低下させる食品を摂取(青魚、オメガ3脂肪酸、野菜、果物)。
o 塩分や脂肪分を控え、血圧をコントロール。
• 水分補給
o 血液をサラサラに保つため、適切な水分摂取を心がける。
• ストレス管理
o ヨガ、深呼吸、瞑想などで心をリラックスさせる。

注意点
1. 急性血栓症や重篤な状態では鍼灸を控える
 血栓症が進行中の場合は、鍼灸ではなく医師による治療(抗凝固療法など)が最優先です。
2. 出血リスクの配慮
 抗凝固薬を服用中の場合、鍼治療は浅めで穏やかな刺激を心がけます。
3. 医師との連携
 鍼灸治療を開始する際には、必ず主治医に相談してください。

まとめ
 血栓症に対する鍼灸治療は、直接的な治療というよりも、血液循環の改善、体質の強化、予防を目的とした補助療法として活用されます。患者の個別の体質や状態に応じた施術を受けるため、経験豊富な鍼灸師と相談のうえ、安全に進めることをお勧めします。
 治療時間: 一回鍼灸治療時間は30分から60分
  初診料: 3,000円
   料金: 一回鍼灸治療4,500円から9,000円