
トロス・ハント症候群
トロス・ハント症候群
トロス・ハント症候群(Tolosa-Hunt Syndrome)に対する鍼灸治療
トロス・ハント症候群(Tolosa-Hunt Syndrome, THS)は、海綿静脈洞周囲の炎症によって、激しい眼痛や動眼神経麻痺(眼球運動障害・眼瞼下垂・複視)**を引き起こす疾患です。ステロイド療法が第一選択ですが、鍼灸治療は補助療法として、痛みの緩和や血流改善、神経機能の回復をサポートすることが期待されます。
鍼灸治療の目的
1. 痛み(眼痛・頭痛)の緩和
2. 神経の炎症や腫れの軽減
3. 眼球運動障害・複視の改善
4. 血流促進による組織の修復促進
5. 自律神経の安定化(ストレス軽減・回復促進)
主要な鍼灸治療のアプローチ
1. 経穴(ツボ)の選択
🔹 眼痛・頭痛の緩和
• 太陽(たいよう)(奇穴):眼周囲の血流促進、眼痛の軽減
• 攅竹(さんちく)(膀胱経):眼瞼下垂や眼精疲労の改善
• 睛明(せいめい)(膀胱経):眼の血流を改善し、神経の回復を促す
• 風池(ふうち)(胆経):頭痛・めまいの緩和、脳血流促進
• 合谷(ごうこく)(大腸経):全身の痛み・炎症の軽減
🔹 神経の炎症や腫れの軽減
• 太衝(たいしょう)(肝経):神経の過剰な興奮を抑える
• 曲池(きょくち)(大腸経):抗炎症作用、免疫調整
• 陽陵泉(ようりょうせん)(胆経):神経修復を促進
🔹 眼球運動障害・複視の改善
• 睛明(せいめい)(膀胱経):眼球運動の調整
• 承泣(しょうきゅう)(胃経):眼周囲の筋肉を活性化
• 攅竹(さんちく)(膀胱経):眼精疲労・眼球運動のサポート
• 風池(ふうち)(胆経):視神経の働きを促進
🔹 血流促進による組織の修復促進
• 足三里(あしさんり)(胃経):全身の血流改善、回復力向上
• 三陰交(さんいんこう)(脾経):自律神経の調整
🔹 自律神経の安定化(ストレス軽減・回復促進)
• 神門(しんもん)(心経):リラックス効果、ストレス軽減
• 内関(ないかん)(心包経):自律神経の調整、痛みのコントロール
2. 鍼の施術方法
• 置鍼(ちしん): ツボに鍼を刺して10〜20分間置くことで血流促進
• 電気鍼(でんきしん): 低周波刺激で神経回復をサポート
• 頭皮鍼(とうひしん): 視覚・運動機能に関連する領域を刺激
3. 灸治療
• 温灸(おんきゅう): 眼周囲の血流を促し、痛みを和らげる
• 知熱灸(ちねつきゅう): 神経の回復をサポート
4. 生活習慣のアドバイス
• 目を温める(蒸しタオルなど) → 血流促進・筋肉の緊張緩和
• ストレス管理(深呼吸・瞑想・軽い運動) → 自律神経を整える
• 適切な睡眠を確保する → 神経修復を促進
• バランスの良い食事(抗炎症作用のある食品を摂取)
o 青魚(DHA・EPA)
o 緑黄色野菜(抗酸化作用)
o ビタミンB群(神経機能の回復を助ける)
まとめ
トロス・ハント症候群の鍼灸治療は、眼痛・神経炎症の緩和、眼球運動障害の改善、血流促進を目的に行われます。適切なツボへの鍼刺激や電気鍼、灸治療を組み合わせることで、回復をサポートできます。西洋医学(ステロイド療法)と併用しながら、症状の軽減と生活の質(QOL)の向上を目指しましょう。
治療時間:一回鍼灸治療時間は30分から60分
初診料: 3,000円
料金:一回鍼灸治療4,500円から9,000円