症例の紹介

症例の紹介

甲状腺機能低下症

甲状腺機能低下症

 

 甲状腺機能低下症(甲状腺ホルモンの不足)は、代謝が遅くなり、体重増加、冷え性、疲労感、抑うつ感、便秘、肌の乾燥などさまざまな症状を引き起こします。甲状腺ホルモンは身体のエネルギーバランスや代謝を調節する重要な役割を担っているため、その分泌が不足すると全身に影響を与えます。
 鍼灸治療は、甲状腺機能低下症の症状を緩和し、ホルモンバランスを整える補助的な方法として用いられます。鍼灸は体内のエネルギー(気)の流れを調整し、甲状腺や自律神経の働きをサポートすることができます。

 

鍼灸治療のアプローチ
 甲状腺機能低下症に対する鍼灸治療では、甲状腺ホルモンの分泌を促進し、代謝を高めることを目指します。以下のアプローチが有効です。

 

1. ツボの選定
甲状腺機能低下症に対して、甲状腺や代謝、ホルモンバランスを調整するツボを選びます。以下のツボが特に有効です。
• 甲状腺の調整に有効なツボ
o 天突(てんとつ):喉の部位にあり、甲状腺と直接的に関連するツボです。甲状腺機能低下症によるホルモン不足を改善するために使われます。
o 風池(ふうち):首の後ろの骨のくぼみにあり、甲状腺や自律神経、ホルモンバランスを調整します。甲状腺機能の改善に有効です。
o 合谷(ごうこく):手の甲にあり、全身のエネルギーを調整するツボで、甲状腺機能低下症によるエネルギー不足を改善するのに役立ちます。
• 代謝やホルモンバランスを調整するツボ
o 三陰交(さんいんこう):内分泌系を調整するツボで、ホルモンバランスを整え、甲状腺の機能をサポートします。
o 肝兪(かんゆ):背中に位置し、肝臓の機能をサポートします。肝臓の機能はホルモンの代謝にも影響を与えるため、肝兪を刺激することは甲状腺機能低下症の改善に貢献します。

 

2. 鍼灸治療方法
鍼灸治療では、体内のエネルギー(気)の流れを改善し、ホルモン分泌を調整することを目指します。以下の方法が一般的に使用されます。
• 鍼:選ばれたツボに鍼を刺し、経絡を刺激することで血流やエネルギーの流れを改善します。これにより、甲状腺ホルモンの分泌を促進し、症状の緩和を図ります。
• 灸:温熱療法を使用して体内の血流を促進します。特に冷えが原因となっている場合や、身体の緊張を解消するために有効です。灸はリラックス効果もあり、甲状腺機能低下症による疲れやだるさを軽減することができます。

 

3. 生活習慣の改善
 鍼灸治療に加えて、生活習慣の改善も甲状腺機能低下症の管理に役立ちます。以下の点を意識することが推奨されます。
• ストレス管理:ストレスは甲状腺機能低下症の症状を悪化させることがあります。リラックス法(瞑想、深呼吸、ヨガなど)を取り入れて、ストレスを軽減することが重要です。
• 食事管理:甲状腺に関連する栄養素(ヨウ素、セレン、亜鉛、ビタミンDなど)の摂取を意識的に行うことが推奨されます。特にヨウ素の過剰摂取には注意が必要ですが、適切な摂取は甲状腺機能のサポートになります。
• 適度な運動:運動は代謝を促進し、エネルギーの流れを良くするために役立ちます。ただし、過度な運動は逆効果になることがあるので、適度な運動が推奨されます。

 

4. 治療の注意点
• 鍼灸治療はあくまで補助的な治療法であり、甲状腺機能低下症の根本的な治療は、医師によるホルモン補充療法(レボチロキシンなど)が必要です。鍼灸治療は、症状の緩和やホルモン分泌の補助を行うことを目的とします。
• 鍼灸治療を受ける際には、医師と相談し、治療を併用する形で進めることが重要です。

 

まとめ
 甲状腺機能低下症に対する鍼灸治療は、甲状腺ホルモンの分泌を促進し、エネルギーバランスを整えることを目指します。鍼灸治療は、ホルモンバランスを調整し、代謝を高めるために補助的な手段として有効ですが、根本的な治療は医師によるホルモン補充療法が必要です。鍼灸治療を併用することで、症状の緩和や生活の質の向上が期待できます。

 

治療時間:一回鍼灸治療時間は30分から60分
初診料: 3,000円
料金:一回鍼灸治療4,500円から9,000円