症例の紹介

症例の紹介

黄斑変性症

黄斑変性症
黄斑変性症の鍼灸治療方法
 黄斑変性症(加齢黄斑変性、AMD)は、網膜の黄斑部が変性し、視力低下や視界の歪みを引き起こす疾患です。特に高齢者に多く、失明の原因となることもあります。
🔹 東洋医学における考え方
 東洋医学では、「肝・腎の衰え」「血流不足」「瘀血(おけつ)」「陰虚火旺(いんきょかおう)」 などが原因と考えられます。
➡ 「肝は目に開竅する」(肝の機能が目に影響を与える)という理論に基づき、肝腎を補い、血流を改善することが治療の基本となります。
1. 鍼灸治療の目的
✅ 目の血流を改善し、黄斑の機能を回復する
✅ 肝腎のエネルギーを補い、視力を保つ
✅ 瘀血(血の滞り)を取り除き、網膜の代謝を促進する
✅ 全身のバランスを整え、老化の進行を遅らせ
2. 鍼灸で使うツボ(経穴)
① 目の血流を改善するツボ
• 睛明(せいめい)(目頭の内側)
→ 目の血流を促進し、視力を回復する
• 攅竹(さんちく)(眉頭)
→ 眼精疲労を和らげ、目の筋肉をほぐす
• 承泣(しょうきゅう)(目の下、瞳の直下)
→ 網膜の血流を改善し、目の機能を回復
② 肝・腎を補い、視力を改善するツボ
• 太谿(たいけい)(内くるぶしの後ろ)
→ 腎のエネルギーを補い、老化を防ぐ
• 肝兪(かんゆ)(背中の第9胸椎の下)
→ 肝の血流を改善し、視力を守る
• 腎兪(じんゆ)(背中の第2腰椎の下)
→ 腎の機能を高め、老化の進行を防ぐ
• 風池(ふうち)(後頭部のくぼみ)
→ 頭部の血流を良くし、視神経を活性化
③ 瘀血を取り除き、血流を改善するツボ
• 三陰交(さんいんこう)(内くるぶしの上、指4本分)
→ 血流を改善し、眼の毛細血管の循環を促す
• 合谷(ごうこく)(手の甲、親指と人差し指の間)
→ 全身の気血の巡りを改善し、目の老化を遅らせる
3. 鍼灸治療の方法
① 鍼治療
• 軽い刺激の鍼 を使い、目の周囲のツボを刺激
• 「睛明」「攅竹」「承泣」 への施術で目の血流を改善
• 「肝兪」「腎兪」 への施術で肝腎のエネルギーを補充
② 灸治療
• 腎の衰えが強い場合は、太谿や腎兪にお灸をする(体を温め、老化を防ぐ)
• 視力低下が進んでいる場合は、肝兪や風池に温灸を行い、血流を改善
③ 刺絡療法(血抜き療法)
• 瘀血が強い場合(視界の歪みや目の充血)
➡ 耳の後ろのツボや、合谷に軽い刺絡(微量の血を抜く)を行い、血の滞りを解消
4. 生活習慣のアドバイス
① 食生活
✅ 抗酸化作用のある食品を摂る
• ビタミンA(人参、ほうれん草、うなぎ)
• ビタミンC(柑橘類、ピーマン)
• ビタミンE(ナッツ類、アボカド)
• ルテイン(ブルーベリー、ほうれん草)
• オメガ3脂肪酸(青魚、えごま油)
✅ 腎を補う食材
• 黒ゴマ、黒豆、クルミ、山芋
✅ 瘀血を防ぐ食材
• 生姜、玉ねぎ、にんにく(血流改善)
🚫 避けるべき食品
• 揚げ物や過度な脂質(動脈硬化を促進)
• 加工食品(酸化ストレスを増やす)
② 目のケア
✅ ブルーライトを避ける(パソコン・スマホの使用を制限)
✅ 適度に目を休める(1時間ごとに5分間の休憩)
✅ 目の周りを温める(蒸しタオルで血流を改善)
✅ 睡眠をしっかり取る(7~8時間)
③ 適度な運動
✅ ウォーキングや軽いストレッチ(血流改善)
✅ 目の周囲のマッサージ(優しく押す)
✅ 首や肩のストレッチ(風池の血流を良くする)
5. 注意点
• 進行した黄斑変性症は、眼科の治療と並行して鍼灸を行うのがベスト。
• 視力の急激な低下や歪みが強くなった場合は、すぐに医療機関を受診。
• 糖尿病や高血圧がある場合は、それらの管理も重要。
• 鍼灸は補助的な治療なので、週1~2回の継続が推奨される。
🔹 まとめ
 黄斑変性症に対する鍼灸治療では、**「目の血流を改善」「肝腎のエネルギーを補う」「瘀血を取り除く」**ことを目的とし、睛明・攅竹・承泣・太谿・肝兪・腎兪 などのツボを用います。 生活習慣の改善と併せて、定期的な施術を続けることで視力の維持・回復をサポートできます。
💡 「視力の低下が気になる方は、早めに鍼灸治療を開始し、継続的なケアを心がけましょう!」

 

治療時間: 一回鍼灸治療時間は30分から60分
 初診料: 3,000円
  料金: 一回鍼灸治療4,500円から9,000円