急性結膜炎

🔹 急性結膜炎に対する鍼灸治療
🔸 急性結膜炎とは？
 急性結膜炎（Pink Eye）は、結膜（白目とまぶたの裏側を覆う粘膜）の炎症で、ウイルス・細菌・アレルギーなどが原因となります。

✅ 主な症状
• 目の充血（結膜の毛細血管が拡張）
• 涙目・目やにの増加
• かゆみ・異物感・痛み
• まぶたの腫れ・軽度の視力低下
• ウイルス性の場合、感染力が強い（特にアデノウイルス）

✅ 西洋医学の治療法
• 抗菌薬・抗ウイルス薬の点眼（細菌性・ウイルス性）
• 抗アレルギー薬の点眼（アレルギー性）
• ステロイド点眼（炎症がひどい場合）
• こまめな目の洗浄と清潔保持

✅ 東洋医学の視点
東洋医学では、急性結膜炎は 「風熱」「肝火上炎」「湿熱」 が原因と考えます。
• 風熱（ウイルス・細菌の感染） → 目の赤み・充血・目やにが増える
• 肝火上炎（ストレス・目の酷使） → 目の充血・痛み・イライラ
• 湿熱（体内の湿気・熱が滞る） → まぶたの腫れ・粘り気のある目やに
鍼灸では、炎症を鎮め、目の血流を改善し、免疫力を高める治療を行います。

🌿 鍼灸治療の目的
✅ 目の炎症を鎮める（風熱・肝火の解消）
✅ 免疫力を高める（細菌・ウイルスに対抗）
✅ 血流改善（目の充血・腫れを軽減）
✅ 自律神経を調整（ストレス・疲労による炎症を抑える）
✅ 体の余分な熱を排出（肝火を鎮め、目の赤みを軽減）

🔹 急性結膜炎に効果的なツボと鍼灸治療法
① 眼周囲のツボへの鍼
✅ 睛明（せいめい） – 目頭。目の炎症を鎮め、充血を改善
✅ 攅竹（さんちく） – 眉毛の内側端。目の疲れ・炎症を軽減
✅ 承泣（しょうきゅう） – 眼の下のくぼみ。目の血流を促進し、回復を早める
✅ 四白（しはく） – 頬骨の上。免疫力を高め、炎症を抑える
② 頭部・全身のツボへの鍼
✅ 風池（ふうち） – 首の後ろ。風熱（感染症）の排出を促進
✅ 合谷（ごうこく） – 手の親指と人差し指の間。炎症を鎮め、免疫を強化
✅ 太衝（たいしょう） – 足の甲。肝火を抑え、目の充血を軽減
✅ 曲池（きょくち） – 肘の外側。体内の熱を排出し、炎症を緩和
✅ 血海（けっかい） – 太もも。血流を改善し、炎症の治癒を促す

③ 灸（きゅう）療法
🔥 灸は急性炎症には慎重に使用！
✅ 合谷（ごうこく） – 免疫力を高め、感染症を防ぐ
✅ 太衝（たいしょう） – 体の熱を排出し、肝火を鎮める
✅ 曲池（きょくち） – 炎症を抑える
👉 熱感が強い場合は、冷やす施術（冷灸・冷湿布）が適切
🔹 鍼灸と併用すると良い生活習慣
✔ 目を清潔に保つ（目を触らない・こまめな洗浄）
✔ 十分な水分補給（体の熱を下げる）
✔ ストレス管理（リラックスすることで炎症を抑える）
✔ ビタミンA・C・Eを摂取（免疫力UP）
✔ PC・スマホの使用を控える（目の炎症が治るまで負担を減らす）

⚠ 注意点
✅ ウイルス性結膜炎（流行性角結膜炎）は感染力が高いため、鍼灸師も注意が必要
✅ 発熱・目の強い痛みがある場合は、すぐに眼科を受診
✅ 目の周囲に膿がたまる場合は細菌感染の可能性があるため、抗菌点眼が必要
✅ 鍼灸は補助療法として、眼科治療と併用するのが理想的

🌿 まとめ
　急性結膜炎の鍼灸治療は、「目の炎症を鎮め、免疫力を高め、血流を改善すること」を目的として行います。
　眼周囲や全身のツボを刺激し、目の充血・腫れを和らげ、回復を早める効果が期待できます。
👀 眼科治療と併用しながら、鍼灸で自然治癒力を高めると効果的！

治療時間：一回鍼灸治療時間は30分から60分
初診料：　３，０００円
料金：一回鍼灸治療4,500円から9,000円