症例の紹介

症例の紹介

TSH受容体異常症

TSH受容体異常症

 

 TSH受容体異常症は、甲状腺刺激ホルモン(TSH)の受容体に異常が生じることによって、甲状腺の機能が乱れる疾患です。受容体異常により、TSHが正常に作用せず、甲状腺ホルモン(T3やT4)の分泌が適切に調整されなくなります。このため、甲状腺機能低下症や甲状腺機能亢進症の症状が現れることがあります。
 鍼灸治療は、内分泌系やホルモンバランスの調整を行うための補助的な方法として有効です。   TSH受容体異常症に対して鍼灸治療を行う場合、甲状腺や下垂体、全身のエネルギーバランスを整え、症状の緩和を目指します。

 

鍼灸治療のアプローチ
 TSH受容体異常症に対する鍼灸治療は、主に内分泌系の調整を目指し、甲状腺ホルモンのバランスを改善することに焦点を当てます。以下のようなアプローチが考えられます。

 

1. ツボの選定
 TSH受容体異常症に関連するホルモンバランスの調整や甲状腺機能のサポートを目的として、以下のツボが推奨されます:
• 内分泌系の調整に有効なツボ
o 三陰交(さんいんこう):内分泌系を調整するための基本的なツボです。ホルモンバランスの改善や甲状腺機能のサポートに役立ちます。
o 合谷(ごうこく):全身のエネルギー調整を行い、ホルモン分泌のバランスを整えるツボです。TSH受容体異常症の症状を和らげる可能性があります。
o 大椎(だいつい):神経系や内分泌系の調整に効果的で、特に下垂体の働きをサポートします。甲状腺の機能にも影響を与えるとされています。
• 甲状腺や下垂体に関連するツボ
o 風池(ふうち):首の後ろにあるツボで、甲状腺機能を調整するために用いられます。特に甲状腺ホルモンの分泌をサポートする効果が期待されます。
o 天突(てんとつ):喉の部位にあるツボで、甲状腺や喉に関連する症状を改善するのに有用です。TSH受容体異常症による症状にアプローチするために役立つ可能性があります。

 

2. 鍼灸治療方法
 鍼灸治療は、体内のエネルギー(気)の流れを調整し、ホルモンバランスを整えるために行われます。以下の方法が一般的です:
• 鍼:ツボに鍼を刺して経絡を刺激し、血流やエネルギーの流れを改善します。これにより、甲状腺機能の調整が期待でき、TSH受容体異常症による症状を和らげることができます。
• 灸:もぐさを用いて温熱療法を行い、体内のエネルギー循環を促進します。特に冷えやストレスが症状を悪化させる場合に、灸は有効な治療法となります。

 

3. 生活習慣の改善
 鍼灸治療に加えて、生活習慣の改善もTSH受容体異常症の管理に重要です。以下の点を意識することが推奨されます:
• ストレス管理:ストレスはホルモンバランスに大きな影響を与えるため、ストレスを軽減する方法(ヨガ、瞑想、深呼吸など)を取り入れることが有効です。
• 食事管理:甲状腺の健康に影響を与える栄養素(ヨウ素、セレン、亜鉛など)を摂取することが推奨されます。特に甲状腺機能に関与する栄養素を意識的に摂取することが役立ちます。
• 適度な運動:運動はホルモンバランスを整えるために重要です。過度な運動は逆効果になり得るため、適度な運動を行うことが大切です。

 

4. 治療の注意点
• 鍼灸治療はあくまで補助的な治療法であり、TSH受容体異常症の根本的な治療は、医師による治療が必要です。鍼灸治療は、症状の緩和やホルモンバランスの調整を補助する方法として活用されます。
• 治療を受ける際には、鍼灸師と医師が連携を取りながら進めることが重要です。

 

まとめ
 TSH受容体異常症に対する鍼灸治療は、内分泌系の調整や甲状腺ホルモンのバランスを改善することを目的としています。鍼灸は、TSH受容体異常症の症状を緩和し、ホルモンバランスを整える補助的な手段として役立ちますが、根本的な治療は医師による治療が必要です。鍼灸治療を取り入れることで、症状の改善や生活の質の向上が期待できる可能性があります。

 

治療時間:一回鍼灸治療時間は30分から60分
初診料: 3,000円
料金:一回鍼灸治療4,500円から9,000円